歯ぎしり予防３つの秘訣

世界人口の8～10パーセントに歯ぎしりがあると考えられています。夜に歯を磨くのをやめる方法は次のとおりです。

睡眠中に歯を食いしばってギリギリとすり合わせる歯ぎしりは、ストレスや不安に関連する習慣といわれており、歯の摩耗を引き起こす可能性があります。誰かに指摘されるまで歯ぎしりをしていることになかなか気づきません。 睡眠の専門家であるネリーナ・ラムラカン博士によると歯ぎしりを防ぐ方法があるそうです。

なぜ歯ぎしりしてしまうのか？

私たちの10人に1人が歯ぎしりをしますが、ほとんどの場合、遺伝ではなくストレスと抑圧された感情によって引き起こされます。

ラムラカン博士は「歯ぎしりは、仕事や家庭の切り替えをすることが難しい、完璧主義のハイパフォーマーに多い傾向があります。」と説明しています。

「こういう方々は、手助けを求めたり、他人や親しい人と不安を共有することが得意ではありません。」

歯ぎしりは夜に家族やパートナーの睡眠を妨げ、歯の健康にも悪影響を及ぼします。ラムラカン博士には「睡眠時など無意識下における食いしばりは歯に大きな圧力をかける可能性があります。「エナメル質が破壊されると象牙質が露出し、知覚過敏や歯根破折を引き起こす可能性があります。」と述べています。

歯ぎしりの関連症状

誰かに指摘されない限り、なかなか歯ぎしりに気づきません。でも、歯ぎしりしているかどうかを知るのに役立ついくつかの明白な兆候があります。

歯ぎしりは以下のような症状につながります。

・顔の痛み
・頭痛
・耳の痛み
・顎関節とその周辺の筋肉の痛みやこわばり（顎関節障害（TMD）につながる可能性があります。）
・睡眠障害（あなたの家族やパートナーも含む）
・磨耗した歯は、感度の向上や歯の喪失につながる可能性があります
・歯や詰め物の破壊（歯ぎしりが一時的におさまると、顔の痛みや頭痛が消えることがよくあります。でも、これは永続的とは限らないため油断しないでください。）

歯の損傷は重症の場合に起こりますが、治療が必要な場合があるため手遅れになる前に悪習慣を止めることが重要です。

歯ぎしりをやめる３つの秘訣

Dr.ラムラカンは、歯ぎしりをやめるのに役立つ3つの秘訣を提唱しています。

歯ぎしりをやめる秘訣１：自己開示
心にある不安を誰にも話せないことから、睡眠中に歯ぎしりや生じる場合があります。ラムラカン博士は次のように述べています。

「あなたのことをよく知り、あなたの言うことに耳を傾けてくれる友人やパートナーがいますか？」
「もしかしたら、あなたはいつも人の話ばかり聞いている傾向がありますか？友人のカウンセラー役になっていませんか？」

歯ぎしりをやめる秘訣２：日記
ラムラカン博士は「問題について話すのが難しい場合は、日記や日記をつけてみてください。と述べています。歯ぎしりをやめたいのであれば、毎日自分の気持ちを書き留めておくことが好習慣となります。日記に自分の気持ちを書くことで心を落ち着けましょう。「考え、恐れ、不安が生じたら書き留めてください。最適なタイミングは、就寝前または朝一番です。」

歯ぎしりをやめる秘訣３：ヨガとリラクゼーション
ストレスを解消したり、問題を一時的に棚上げしたりすることを学ぶのも、歯ぎしり傾向を軽減します。Dr.ラムラカンは、呼吸法（プラナヤマ）やリラックス姿勢に重点を置いたヨガのクラスに参加することをお勧めしています。

Dr.ラムラカンは次のことも付け加えています。「ライオンのポーズは、顎の緊張をほぐすのに最適です。鼻から深く吸い込み、口から力強く息を吐き、口を大きく開いてアーと声を出します。」
「これを数秒間保持してから、口を閉じて運動を繰り返し、今度は舌を上下に伸ばします。毎回少し広く口を開けてみてください。」

これらの秘訣を、ぜひ一つでも試してみてください。ちょっとしたきっかけで良い変化や兆しがみられる可能性がありますから、少しずつ地道に試してみることをおすすめします。

〔※編集注：この記事は情報提供を目的としたものであり、医学的アドバイスではありません。個別のケースにつきましては医師にご相談ください。〕

引用元
https://www.express.co.uk/life-style/health/1392913/how-to-stop-grinding-teeth-at-night-evg

監修・まとめ

藤原 邦康
カイロプラクティック・オフィス　オレア成城　院長
米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック
一般社団法人日本整顎協会　理事
カリフォルニア州立大学卒業
カリフォルニア州立大学（映画専攻）卒業後、CG映像の制作に携わった後、米国ライフウェスト・カイロプラクティック大学へ転進。2004年　米国ライフウェスト・カイロプラクティック・カレッジ卒業2006年　カイロプラクティック・オフィス「オレア成城」開院。2016年日本整顎協会設立。
顎関節症に苦しむアゴ難民の救済活動に尽力。噛み合わせと瞬発力の観点からJリーガーや五輪選手などプロアスリートのコンディショニングを行なっている。格闘家や芸能人のクライアントも多数。

【メディア取材】
「あさイチ」(NHK)、「とくダネ！」（フジテレビ）、「Tarzan」（マガジンハウス）、「からだにいいこと」（祥伝社）、「日刊SPA!」（ 扶桑社）、「おはスタ」（テレビ東京）ほか

【執筆】
サライ（小学館）
「自分で治す！顎関節症」(洋泉社)Amazonベストセラー1位
「体の理を生かすカイロプラクティック」（科学新聞社）