首の痛みは顎関節が原因かも
新型コロナウィルス感染拡大における自粛ストレスやマスク生活などの関連のストレスによって、歯ぎしりをしているのは、あなたは一人ではありません。
歯科医師たちはコロナ感染拡大に起因する多くの問題によって、歯ぎしりが増加していると言います。
タフツ大学教授も指摘する歯ぎしり増加
アメリカはボストン、タフツ大学歯科医学部の頭蓋顔面疼痛センターの所長であるレオポルド・コレア教授は「マウスガードが壊れてしまうため、交換の予約を希望する患者の数が増えている」と述べています。
歯ぎしりは、片頭痛および緊張型頭痛、顔面・首・アゴの痛みはもちろん、歯根破折、詰め物や歯冠の損傷を引き起こす可能性があります。
「ストレスの多い状況をその都度解決しないと、継続的な慢性ストレスに発展する可能性があります」慢性ストレスは、倦怠感、筋肉の緊張の増加、うつに加え、疲労、入眠障害や熟眠障害、歯ぎしりなどの症状を引き起こす可能性があるとDr.コレアは述べています。
食いしばり予防エクササイズ
「いくつかのデータによると、食いしばるときに私たちが作り出す力の量は約300ポンド(136kg)です」と大学のニュースリリースで述べました。
Dr.コレアは、毎日5〜10分のアゴと顔のエクササイズが対処法として役立つと示唆しています。
やり方は次のとおりです。歯を離し、指を曲げて「グー」の形にして顔の両側に握りこぶしを当てます。顔周りにセルフマッサージをしてから押し下げます。可能であれば、ストレッチ運動を行う前に、顔の側面に短時間の温熱またはアイスパック(保冷剤など)を適用します。
Dr.コレアは、この5〜10分のセルフケアを朝に行うことをお勧めしますが、特に午後または筋肉が最も疲労している仕事の終わりに行うことをお勧めします。
Dr.コレアは歯根破折を防ぐために、上下の歯を離し、必要に応じてマウスガードを装着することも付け加えます。マウスガードによって顔やアゴの痛みを軽減できる可能性もあります。
市販のマウスガードも入手可能ですが、歯科医にかかれば個々の口のサイズや症状に合わせてカスタムフィットしたマウスガードを作成することができるとDr.コレアは述べています。
アメリカでも、歯科保険はいくつかの種類のマウスガードに適用されます。
出典:タフツ大学
藤原 邦康
カイロプラクティック・オフィス オレア成城 院長
米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック
一般社団法人日本整顎協会 理事
1970年静岡県浜松市生まれ
カリフォルニア州立大学卒業
カリフォルニア州立大学(映画専攻)卒業後、CG映像の制作に携わった後、米国ライフウェスト・カイロプラクティック大学へ転進。2004年 米国ライフウェスト・カイロプラクティック・カレッジ卒業2006年 カイロプラクティック・オフィス「オレア成城」開院。2016年日本整顎協会設立。
顎関節症に苦しむアゴ難民の救済活動に尽力。噛み合わせと瞬発力の観点からJリーガーや五輪選手などプロアスリートのコンディショニングを行なっている。格闘家や芸能人のクライアントも多数。
【メディア取材】
「あさイチ」(NHK)、「とくダネ!」(フジテレビ)、「Tarzan」(マガジンハウス)連載、「BIGtomorrow」(青春出版社)、「長目飛耳」 (日経BP)、「からだにいいこと」(祥伝社)、「日刊SPA!」( 扶桑社)、「世田谷の頼れるドクター 信頼できるお医者さんに出会える本」(田園都市ドットコム)「セラピスト」( BAB出版社)「仕事&資格を手に入れる本」(リクルート)、「おはスタ」(テレビ東京)ほか
【執筆】
サライ(小学館)
「自分で治す!顎関節症」(洋泉社)Amazonベストセラー1位
「体の理を生かすカイロプラクティック」(科学新聞社)