子供の緊張型頭痛
子供も大人と同様に、軽度の急性または再発性の頭痛に悩まされることがしばしばあります。子供たちの場合、最も一般的なのは再発性の緊張型頭痛です。
緊張型頭痛は、長時間のゲームやタブレット操作などによってよく起こりがちですが、長期間にわたる座り放しの生活によって不適切な姿勢を覚えることが大きく影響していると考えられます。このタイプの頭痛はストレスへの反応によって起こる食いしばり癖も影響します。通常は日中に発症し、一回につき30分から数日まで続くことがあります。月に15日以上の緊張性頭痛が3か月以上続くと、概ね慢性緊張性頭痛と診断されます。
症状
慢性の緊張型頭痛は片頭痛とは異なり、日常生活を妨げるほど悪質ではありませんが、頭の両側に鈍い痛みや圧迫感を覚えます。首の筋肉もこわばって痛くなり、頭の周囲に緊張感が生じます。また、顎や肩の筋肉が痛くなることもあります。
対処法
市販の鎮痛剤は慢性的な緊張性頭痛の緩和に有効ですが、2日以上続けて服用することは勧められません。定期的な運動は頻繁に起こる頭痛を緩和できると考えられており、ストレス過多の状況を回避するのに役立ちます。子供の場合も首の筋肉のストレッチやマッサージが推奨されます。
加えて、親が子供の悩みに耳を傾けるべきです。また、子供たちが集中力を要する活動を長時間続ける場合は小まめに休憩を取るように促してださい。
医者にかかるべきタイミング
慢性的な緊張性頭痛によって生活に支障をきたす場合や週に2回以上も薬の服用が必要な場合、繰り返される頭痛パターンが突然変化する場合などは、親が子供に医師の診察を受けさせる必要があります。
〔※編集注:この記事は情報提供を目的としたものであり、医学的アドバイスではありません。個別のケースにつきましては医師にご相談ください。〕
引用元
https://omaha.com/lifestyles/parenting/does-your-child-suffer-from-chronic-tension-headaches-here-are-ways-to-help/article_9a33c7c6-708c-11eb-81d9-c72aa8c7d538.html
監修・まとめ
藤原 邦康
カイロプラクティック・オフィス オレア成城 院長
米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック
一般社団法人日本整顎協会 理事
カリフォルニア州立大学卒業
カリフォルニア州立大学(映画専攻)卒業後、CG映像の制作に携わった後、米国ライフウェスト・カイロプラクティック大学へ転進。2004年 米国ライフウェスト・カイロプラクティック・カレッジ卒業2006年 カイロプラクティック・オフィス「オレア成城」開院。2016年日本整顎協会設立。
顎関節症に苦しむアゴ難民の救済活動に尽力。噛み合わせと瞬発力の観点からJリーガーや五輪選手などプロアスリートのコンディショニングを行なっている。格闘家や芸能人のクライアントも多数。
【メディア取材】
「あさイチ」(NHK)、「とくダネ!」(フジテレビ)、「Tarzan」(マガジンハウス)、「からだにいいこと」(祥伝社)、「日刊SPA!」( 扶桑社)、「おはスタ」(テレビ東京)ほか
【執筆】
サライ(小学館)
「自分で治す!顎関節症」(洋泉社)Amazonベストセラー1位
「体の理を生かすカイロプラクティック」(科学新聞社)