ブラキシズムと顎関節
ブラキシズムとは?
ブラキシズムと呼ばれる歯ぎしりや食いしばりは、成人のおよそ 3 人に 1 人に影響を及ぼし、実は、寝ているときだけでなく、起きているときにも起こります。多くの人は、寝室を共にする家族やパートナーが歯ぎしりの音に気づくか、歯科医師に歯の損傷を指摘されるまで、歯ぎしり癖があることを自覚していません。
エナメル質の摩耗
フロリダ州オーランドの歯科医で口腔外科医の、Dr.キャスリン・ミラー (DMD: Doctor of Dental Surgery )が、歯科医院でブラキシズムをどのように検出するかを説明してくれました。「歯が欠けたり折れたりしている患者さんが多いです」と、Dr.ミラーは言います。「歯ぎしりをしすぎるとエナメル質が非常に薄くなるため、歯は極端な温度に敏感になります。ブラキシズムは顔の筋肉や顎関節にも影響を及ぼし、その周辺の領域に痛みを引き起こします」
ブラキシズムへの対処法は?
重要なことは、歯を食いしばったり歯ぎしりをしたりする習慣に加え、痛みや長期的なダメージにも懸念があることを患者さんに十分に伝える必要があるということです。「歯ぎしりが続くと、食べ物を噛むことが困難になったり、歯が折れたり骨折したりして、結果的に歯を失うことさえあります。強い歯ぎしり癖がある患者では、咬み合わせが不安定になることが多く、患者は咬み合わせを修正するために矯正治療が必要になる場合があります」と、Dr.ミラーは言います。歯科医は、過度の歯ぎしりから歯と歯茎を保護するためにナイトガードを勧めることもあります。
〔※編集注:この記事は情報提供を目的としたものであり、医学的アドバイスではありません。個別のケースにつきましては医師にご相談ください。〕
引用元
https://www.huffpost.com/entry/headaches-never-ignore_l_604f839cc5b65bed87dcbce8
監修・まとめ
藤原 邦康
カイロプラクティック・オフィス オレア成城 院長
米国公認ドクター・オブ・カイロプラクティック
一般社団法人日本整顎協会 理事
カリフォルニア州立大学卒業
カリフォルニア州立大学(映画専攻)卒業後、CG映像の制作に携わった後、米国ライフウェスト・カイロプラクティック大学へ転進。2004年 米国ライフウェスト・カイロプラクティック・カレッジ卒業2006年 カイロプラクティック・オフィス「オレア成城」開院。2016年日本整顎協会設立。
顎関節症に苦しむアゴ難民の救済活動に尽力。噛み合わせと瞬発力の観点からJリーガーや五輪選手などプロアスリートのコンディショニングを行なっている。格闘家や芸能人のクライアントも多数。
【メディア取材】
「あさイチ」(NHK)、「とくダネ!」(フジテレビ)、「Tarzan」(マガジンハウス)、「からだにいいこと」(祥伝社)、「日刊SPA!」( 扶桑社)、「おはスタ」(テレビ東京)ほか
【執筆】
サライ(小学館)
「自分で治す!顎関節症」(洋泉社)Amazonベストセラー1位
「体の理を生かすカイロプラクティック」(科学新聞社)